2015年3月22日日曜日

「Kol Kimonoきもの秘伝」について

2015/3/20~22にバンコクで日本で撮影したタイドラマ「Kol Kimonoきもの秘伝」キックオフイベント

タイドラマKol Kimono×日本の祭

 2014年夏,タイのドラマが日本の九州で撮影されました。主演はタイのスーパースター,バード・トンチャイ。ヒロインは大人気女優ションプー。タイ芸能界最高のキャストで臨むこのドラマが,日本を舞台に作られたことは大いに意味のあることだと考えます。タイでは 現在,空前の日本ブーム。このドラマをきっかけに,日本とタイの関係がより深まっていくことでしょう。
今後,東京オリンピックに向け,日本文化は加速的に海外へと広がっていくでしょう。ご縁があった今回のタイの祭を成功させることで,日本文化の可能性や,これからのあり方を考えるヒントになればと思います。 日本文化とは日本という土壌の上でしか成立しないものです。思想や,風景も違う。しかし全てが違う場所で,それでも人の心を動かすことができたなら,守っていくべき文化のあり方をもっともっと洗練させていくことができるはずです。
僕たちは,一過性のイベントではなく,これをきっかけにし,文化に携わる人たちの日本文化チームが結成され,胸を張って日本を伝えられるようなつながりを作っていかなければと思います。ホンロジェクトは,タイで祭りを行うだけではなく,帰国してからしっかりと日本文化のあり方を考え,伝えるにあたりうまくいったところもうまくいかなかったことも財産とし次世代へ向けて真剣に考えていく機会を作っていきたいと思っています。

ドラマKol Kimono きもの秘伝

タイトル:『きもの秘伝』(原作:ゴンキモノ)

放 送 局:チャンネル3(地上波)
制作会社:ブロードキャストタイ
出  演:トンチャイ・メーキンタイ、アラヤー・ハーゲートほか
あらすじ:タイ王国の少女リンダラは裕福な農家の娘で、母親は絹の服を作る技術を身につけていた。リンダラの父は日本の民話「金の鶴の物語」をおとぎばなしとして夜毎リンダラに聞かせていた。リンダラはだんだんと日本に憧れるようになった。それは「流行病が流行った丘の上の村に、健康と長寿の神である金の鶴が地上に降りて来て人々を助けるが、天国の門の閉じる時間に戻れなかったため地上に留まることになった」という物語だった。
大学生になり、リンダラは憧れの日本に留学。偶然、宮川という地元の名家の青年、「星」と知り合う。実は「星」は金の鶴の精霊で宮川家を守りながら、代々伝わる金の鶴の柄の着物を織り、完成を目指していた。「星」はリンダラの助けを借りて秘伝の着物を完成させようとする。しかし、宮川家と長年対立している「リョウジ」家はそれを全力で阻止しようとしていた。着物が完成すると、「リョウジ」家が長年護ってきた稲荷神社に不吉な事が必ず起こると信じていたからだ。果たして秘伝の着物は無事に完成するのか・・・?タイ王国最高のキャストと放送局で送るラブファンタジー。

 

バンコクの中心地で日本の「祭り」をやります!

タイの中心地,SiamにParagonという大きなデパートがあります。そこの広場,通称Parc Paragonに日本文化を背負ったチームが出向き,日本の本物の文化を伝えます。
名称:Kol Kimono Japanese Experiences
日時:3/20〜22
場所:Parc Paragon
主催:株式会社Journal Entertainmant Tribute
共催:国際交流基金
後援:福岡県、佐賀県、宮崎県、九州観光推進機構、九州経済連合会 ,在タイ日本大使館
協力:CH.3 (BEC group)、明日襷
内容:ドラマKol Kimono発表のキックオフイベント。初日は俳優,VIPが集まるイベントとなり,2日目,3日目が一般向けのイベントとなります。バンコクの中心,Siamにある大きな商業施設であるパラゴンに,当日は以下のようなセット(イメージ)が組まれ,日本文化が紹介されることとなります。当日は神輿,盆踊り,書道,茶道,煎茶,着物の専門家が赴き,生の日本を体感できるような内容となっています。
今回のイベントのために神輿が作られ,鳥居をくぐります。
ステージでは書や音楽のパフォーマンスがされ,日本文化を体験することができるブースが用意されています。文化を体験し,主にロケ地である九州のグルメを体験し,夜になってからは盆踊りを踊り,バンコクの中心地で日本のお祭りがなされます。
 
日本文化を繋ぐメンバー
神輿 宮田宣也。
神輿の修理,製作をする木工の職人でありながら,地方の祭礼支援や神輿や山車を使った祭の創造に関わる。神輿の製作だけでなく、次世代へ祭礼を繋ぐため、主に地方の祭礼との連携を積極的に行う明日襷の活動を行う。茨城県八坂神社,岐阜県手力雄神社,神奈川県大稲荷神社,宮城県白銀神社,山梨県美和神社などの祭礼の支援を行い,さらには宮城県雄勝地域の「鼓舞」「復興商店街記念祭」への山車や神輿での演出を担当し新たな祭の表現方法を探っている。2014年9月南フランスでの神輿渡御を行い,海外での神輿文化創出にも関わっている。

民踊(盆踊り)
鳳蝶美成
日本民踊鳳蝶流家元師範、公益財団法人日本民謡連盟講師、日本民踊・新舞踊連盟指導員。中野駅前大盆踊り大会実行委員長。
幼少のころより、師匠である母に民舞を学び、現在に至る。自らが教える教室の他、海外公演やYoutubeにて動画の配信(現在盆踊りの総閲覧回数350万回)、TVやラジオなど、精力的に盆踊りや民舞を広める活動を行っている。
和楽器(太鼓,三味線)
美波駒和美 美波駒旵美 姉妹
美波流鳴り物師範/藤本流三味線大師範/添田流囃子言葉師範鳴り物演奏者としては美波駒和美(みなみこまかずみ)、 三味線演奏者としては藤本秀旵美(ふじもとひでてるみ)、 添田流囃子言葉では添田賀都美(そえだかずみ)の名で活動。また、民謡の師匠であった祖母、初代貴世旵(きよてる)から名を受け継ぎ、 二代目貴世旵(きよてる)としても活動
着付け師 阿部サチヱ 
「株式会社小袖」和装スタイリングチーム代表。和装着付けのスタイリング、髪結い、古物商、着物のバイヤー業に関わる。京都にて産業技術研究、手書き友禅染め工房に弟子入りをした後、販売、着付け教室業を経て、着物の製作から和装のトータルスタイリングを提案。浅草の貸衣装店「レンタル着物小袖」にて、観光やマスコミ関係、地元の冠婚葬祭などのフォーマルシーンに応じた着物をレンタル着付けしている。
茶商,松本光平
日本最大の茶産地である静岡県の茶農家で修行を行い,畑の栽培から製造・仕上げから販売まで全ての行程を経験。「人と人とをつなぐお茶造り」「茶はコミュニケーションのツール」という理念の元、都内で茶商として活動中。
こういったメンバーがタイの方々に,日本の文化が持つ日本のこころを伝えに行きます。日本の最前線で活躍するメンバーが行くことで,少しでも日本文化の粋に触れ,日本のこころを爽やかに感じてもらえればと考えます。
日本文化を正しく,豊かに海外へ発信することは大変難しく,同時に重要であると考えています。特に若い世代が真剣に次世代の文化の在り方について考え,意見を交換していくことで答えを見つけていくしかありません。日常からどんどんと離れていってしまっている文化を,世界に,そして日本の若者により豊かに知ってほしい。真剣に未来の日本文化について考えていくきっかけを作りたいと思っています。祭りには,神輿には,人を元気にする力がある!みんなで祭りをやれば,必ずみんな仲良くなる!そんな祭りの力を確信しています。
今回のタイのドラマという大きなきっかけから,タイと日本の関係が祭りを通じてさらに強くなっていくことを願い,さらに文化を扱う若き仲間たちが連携し次世代の文化のあり方を考えることで次の世代に残すべき日本文化の姿を作り上げていければと思います。
「タイの人に日本を大好きになってもらう!」
「祭りの素晴らしさを世界へ伝える!」
「これからの日本文化のあり方を考えるチームを作る」
あまりに豊かで複雑な日本文化を伝えるのに,一番いいのは祭りしかない!祭りという1日は,たくさんの人の協力で作り上げるものです。例えば,お神輿を一緒に担ぐ。盆踊りを一緒に踊る。一緒にお茶をのみ,着物を着て,書を書く。そうやって素晴らしい空間を一緒に作ることができれば,必ず祭り,つまりは日本人のこころの素晴らしさをタイへ伝え,一緒に祭りを行った仲間として必ず仲良くなることができるはずです。
こんなにも日本に興味を持ってくれているタイの方々とこころを通わせ,文化によって繋がっていくことが出来れば,これからももっともっと深く関係を作っていくことが出来るでしょう。
文化は固有のものではなく,人間誰しもにこころを届けることが出来る方法であるはずです。日本の心を世界中へ伝え,その力を再確認し,世界中が文化の輪でつながるような未来を作りましょう!
日本文化を代表として、姿勢,態度,振る舞いをタイの人たちは見ることでしょう。きっと生涯初めて日本文化に触れる方も多いと思います。生涯で一度だけの体験になる人もいるかもしれません。その人の心の中に,日本の姿が刻まれます。
さらに,タイで祭りを行うだけでなく,今後日本文化が海外へ加速的に発信されていくにあたり,文化に携わり次世代を考えるメンバーで,これからの文化の形を考え、今回のタイの祭りを一度きりの楽しいイベントで終わらすのではなく,文化を次世代につなぐという難しくも重要なテーマについて一丸となり,考えていくきっかけを作ることが大きな意味を持つと考えています。
文化が国を超え,人と人の心をつなぐことがもっともっと出来たら。きっと笑顔や感動が溢れる世界が少しずつ広がって行くのではないかと思います。日本文化の可能性を生涯かけて追求していこうと思います。どうか今後ともご支援,ご協力よろしくお願いいたします。


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